産土に咲く祈りの実り
なぜか今年はそんなに桜に惹かれないなぁ、と気になっていたけど、単に開花が遅れたからなのかも。天気もよくて温かい日が続くと、桜の淡いピンクが愛らしいです。
こちらは昨日出掛けた永代で見かけた桜。
まわりのお友達に美しい桜を撮ってくれてる人たちがたくさんいるので、家にいても旬の桜を味わっている気持ちになれます☆
参照:ひでおちゃんねる
http://hideo-channel.blogspot.com/2009/04/blog-post_3463.html
実は1992年の春、本土の桜が観たくて、そのためだけに京都へ一人旅へ行ったことがありました。嵐山で念願のソメイヨシノに出会えたのだけど、桜より感激したのがイロハモミジの新緑。
常緑樹の多い沖縄では観たことなかった瑞々しい新緑の林のほうが、めずらしくて感激してしまいました・・。(笑)
今でも少しそのクセがあって、新緑が芽生えている木を見つけると心が弾みます。
こちらは隅田川沿いの桜並木近くで、ゆらゆら美しかった柳の新緑。
今まででいちばん心に残っている桜は、2002年の多摩川の堤防で観た桜だったように思います。
当時住んでいた家のすぐそばの堤防が桜並木で、その地を離れる時が来て、そのありがたさをしみじみ感じたものでした。
その時の思いを曲にしたのがアルバム『風の旋律』の4曲目に収録した『さくら』。
桜が描く心象風景を、音にしたいと思ったものです。
どこかの名所じゃなくても、人それぞれにきっと思い出の桜があるんじゃないかな、と。
そんなふうに桜は、人の記憶と共に美しさを増すような気がしますネ。
東京に住んでからは毎年桜を観ているはずなのに、2002年の桜が心に残っているのは、人生の転機と重なったからなのかな。
今住んでいる街にも、美しい桜並木があります。
この桜が心に残る時、私は次の転機を迎えているのかもしれないな。