府大高専での講演会
昨年の話になりますが、12月21日に大阪府立大学工業高等専門学校(通称:府大高専)で音楽に関する講演をさせていただきました。なんと教室で。人生初、授業です。(^^ヾ
ここは義兄の勤める学校で、ミニ文化行事として行われたのですが、せっかく私のことをまったく知らない学生さんの前での講演ですもの、普段は語らない(語れない)、制作ツールや商業音楽の舞台裏についてお話してきました。
工業系の高専の学生さんと言えば、将来日本のモノづくりを担う若者たち。
そんな学生さんの前でお話できるなんて、とてもありがたい機会でした。
もし自分が今この世代だったら何を知りたいか。
そんな目線で、パワーポイントで70枚のスライドを作ってみました。
おそらくDTMをやってる人、これから始めたい人もいるだろうなと予測して、シーケンサーについての話が中心だったのですが、メジャーでのプロモーションや、CDの印税内訳など、かなり裏事情なお話もしました。
講演タイトルは『コンピュータベースで創る音楽 ~自由自在にオーケストラを操る魔法のツール~』
音楽を始めてからの簡単な略歴や・・・
今や懐かしい(笑)ビクター時代のプロモーションのお話
映画『地球交響曲』でテーマ曲をやらせていただいた経緯などなど・・
最新アルバム『海森彩生』と展覧会について
私の人生を変えてくれたQX1を始め、これまでのシーケンサー遍歴とMIDIについて
懐かしの外部音源時代の話は、かつてのシンセ青年だった先生方に好評でした。(笑)
そして現在使用している音源も大公開です。
かなり「工業系の学生さんはマニアックに違いない」を意識したスライド作り。(笑)
そして最後には私の経験上のメッセージを添えて、終了しました。
一度も学校での講演なんて経験のない私に白羽の矢を立ててくれた義兄は、振動(音)で橋の強度などを測る専門家で、自前の機材もマニアックなものばかり。こちらは自宅のテレビですが、どのスピーカーにも文鎮がのってて振動を制御しています。(笑)
小幡研究室の若い衆さんたちが協力してくれて、重い機材を運んだり手伝ってくれました。真ん中にいるのがうちの姉です。そんなややアットホームな授業だったのですが(笑)、私はこの講演が貴重な体験になったばかりでなく、思いもよらない出会いに繋がりました。
最前列かじりつきで聞いてくれた、1年生のロックバンド「コクーン」のみなさん。3月には心斎橋でライブを行うそうです。実は私、右側にいるコクーンのギタリストけんけんさんとの出会いから、のちに大変な刺激をいただくことになりました。それは追々お話するとして・・・
この機会に自分の音楽遍歴を振り返れたこと、学校という場に関われたこと、
本当に貴重な経験になりました。しばらく私の中でその影響力が増幅しそうです。
願わくば学校関係者のみなさま・・・もっと授業やりたいにょろ。(笑)