2008/11/04

天の川は儚くなどない

ひさしぶりに天の川を観れた。
しかも快晴の全天を渡る、見事な天の川でした。

驚きなのは、まだ黄昏の琥珀色がわずかに残る空で、写真に写ったこと。
(その美しい姿はひでおちゃんねるでご覧ください。すごいです。)

射手座方向の天の川は、ギャラクティックセンターと呼ばれます。
銀河系の中心という意味ですね。もっとも天の川が“濃く”見える場所です。
この日、月と金星が射手座16度で合、やぎ座にかかる木星が見た目の位置で射手座付近に
位置しています。

この光景を観ながら、美しさというものは、それそのものが幸運を意味しているんだと感じました。
占星術でも、ギャラクティックセンターに木星や金星など幸運を象徴する星が位置する時期を重視する傾向があります。

都会に暮らしていると、なかなか観ることのできない天の川を儚さの象徴のようにしている気がします。実際、天の川は少し郊外まで足を伸ばした時、天候などの条件が良かったわずかな時に、観られるチャンスに恵まれるだけです。

でも、天の川は儚くなどない。
儚いのは都会の人類だ。

もし、儚い存在にカタルシスを感じたいなら、月に自分を投影した方がいい。
地球と運命を共にしている月に。

天河銀河レーベル。
なんという力強い名前をつけてしまったんだろう・・・。

地球の衛星の月、太陽系の仲間の木星とお隣りの金星、銀河系の恒星たち、
そして天の川銀河の中心。
これらがすべてが写った写真を観ながら、11月の誕生月を迎えられたこと。
きっとそれそのものが幸運で、生きている素晴らしさなのでしょう。