2009/03/06

『風舞』で弾いてみました

下のエントリーでコメントを下さったみなさま、ありがとうございました。
どなたのコメントも期待通り大変貴重なご意見でした。

どうして「どちらが好きですか?」と尋ねたかというと、先入観ナシの感想が知りたかったからなんです。
出来上がったときどちらが心地いいかが大事なのであって、どの機材がいいとは限りません。
曲によっても違いますしね。
ただみなさんが両方の違いをはっきり聴き取っているのは感激(驚き!)でした。
聴くスピーカーの環境にもよると思いますが、いいスピーカーであればあるほど、たったこれだけの違いが曲の世界観を大きく変えるんですね。
どちらがいいのか、本当の答えは「好み」ということになると思います。

この曲は実験用に創ったので意識も「作曲モード」ではなく「実験モード」。
なので冷静に私も判断できるんですが、実はこの2タイプを録ってみて我ながらはっとしたことがあって、それが「作曲している時のみょーなこだわり」なんです。
もしこれが「作曲モード」で創ってるときだとしたら、たとえばAのピアノで創ったのにBに差し替えられたり、Bのピアノで創ったのにAに差し替えられたりすると、曲にもよりますけど、創った側は大変な違和感を感じることがあるんです。
ブルーに塗った背景がグリーンになっているような、そのくらい違って感じたりするんですね。
こういう曲ならまだしも、TINGARAぐらい創り込んでいると国の存亡を揺るがすよーな大問題の如く深刻になったりします・・・たったこれだけのことなのに・・・。(笑)

というわけで、マニアックな問いかけに反応ありがとうございました。
お礼に(?)、今日は『風舞』のワンフレーズをPIANOTEQで録ってみました。
こちらのほうがより音色がわかると思います。
もううりずんの季節ですね。ひさびさに歌も録りました。
(下で触れますが、これも雛形ベースで創ってます)

 kajimai2009.mp3


ここからはマニアックな方向けかな☆

上のmp3では、最後のピアノのサスティンを続くだけ押しっぱなしで録ってみました。
余韻の長さがわかると思います。

その他の楽器は、OMNISPHEREでPAD系の音色を3つ、BELL系をひとつ重ねています。

このPIANOTEQを最初に弾いたときの印象、なぜか「鍵盤が軽い・・」って感じたんです。(笑)
あとペダルがやなーって。(やなー meants じょーとーじゃない)←いみわかる?(^^ヾ
(PIANOTEQの純正ペダルもってません・・)

私はグランドピアノにマイクを立てて録音したという経験がなくて、家にあったピアノはアップライトタイプだし、グランドピアノを弾かせてもらえたのは、高校のと、フレコンの時と、はごろも祭りの宜野湾市民会館(笑)、たぶんこのくらいだったと思います。
で、音楽の世界に入ってからはすぐにシンセに行ってしまったので、マスターキーボードもDX7から88鍵のKURZWELL、KAWAI es1、そして今はM-AUDIO・・・というわけで、木製鍵盤からも離れてしまってるんですね。
ペダルもライブ用のじょーとーが手元にないので、ボリュームスイッチみたいな簡易的なのしかツグスタにはないのです。
たぶんPIANOTEQのシミュレーションがちゃんとしてるから、機材に違和感を感じるんでしょうね。ひさびさに「グランドピアノを部屋に置きたい・・」という願望にかられました・・(-_-;
頑張って上手に使いこなしたいですね。

違いのひとつが、サスティンです。
昨日のAとBではBのほうがリバーブは深いんです。
TINGARAの曲創りでは、ひでおさんがCUBASEの雛形を創ってくれていて、私は何も考えることなく楽器を弾き、歌を録り、鳴らすときれいにリバーブなどがセットされているという大変便利な雛形があるんです。その雛形で元のピアノのリバーブは-10dbにセットされていますが、まだ雛形にセットされていないPIANOTEQは、-10dbでは深すぎたので-15でやってみました。
そのサスティンの深さが、まさに昔、いきなりグランドピアノを弾かされてあせったのときの感じとよく似てるんですね。(笑)

ということで、PIANOTEQちゃん実験その2でした。(^O^)