マイチばあちゃんのカジマヤー
父の一周忌を迎えて、家族のみんなもちゃんと哀しみを乗り越えてきているのを感じた、今回の沖縄帰省。沖縄は法事が多くて大変だなぁと思っていたけど、父の死を経験して、初七日・・四十九日・・そして一周忌・・と続く法事のタイミングが実に絶妙で、生活の面でも心理面でもとても理に適っていると実感しました。多くの人の温かさに支えられて、ゆっくりゆっくり日常を取り戻していくんですね。
ところで、沖縄では生年祝いを盛大に行う風習があるのですが、丑年の今年、父の姉である文おばさんが数え97歳のカジマヤーを迎えました。アルバム『みるやかなや』に添えたDVD『遥かなるみるやかなや』にも登場したマイチばあちゃんです。
お祝い返しに付いていたのしがチャーミングです☆
八重山ではカジマヤーのことをマンタラと言うのだそうです。初めて知りました。
マンタラってなんだかサンスクリット語っぽいですよね。
チベット仏教でよく知られる『曼荼羅(マンダラ)』とか、または真言のことを『漫怛羅(マンタラ)』とも言うようですが、元はこの辺と通じるところがありそうな気がしてしまいます。
『マンダラ』は悟りの境地、宇宙観、聖域などを表しているし、『マンタラ』は言葉を意味していて、宇宙観や高い思想を唱えるものなわけですから、97歳のマンタラは「揺るぎない悟りの境地」として長寿を称えているような気がします。
若い頃、マイチばあちゃんは子供がいなくて、歳の離れた弟(うちの父)のことをとても可愛がって学費の工面をしてくれたりしていたそうです。
マイチばあちゃんのマンタラをいちばん喜んでいるのは、天国の父かも知れないな。
私もマイチばあちゃんが目標です☆(*^^*)
八重山日報にも生年祝いの記事が載っていました。
▼白保で盛大に生年祝い 新しい公民館で開催
http://www.yaeyamanippo-news.com/page2/20090103_shiraho.php