あの頃の音楽
昨日から、アイズレーブラザーズの『FOR THE LOVE OF YOU』が止まらない。1曲聴き。ぶはは。
ふと思い出した名曲を、繰り返し繰り返し聴くクセ。変わらないなぁ。
10日前、マイケル・ジャクソンが亡くなったというニュースを最初に見たとき、ショックだったとか、驚いたとかいうより、とうとうその日が来てしまった、という感じがした。特集番組で流れた『Thriller』のビデオクリップをひさびさに観ながら、自分がどんなに恵まれた時代を生きてきたかを思った。
あの頃どうしてあんなに音楽が好きだったのかな。
それは、あの頃の音楽がかっこよかったから。とにかくものすごくかっこよかった。
そしてマイケル・ジャクソンもその頂点を極めていた人だった。
人は誰でも、先人に憧れて、まねをして、その技を少しでも身につけて、やがて自分のスタイルを創り上げていくものだけど、マイケル・ジャクソンはまさに私たち世代の憧れを一身に受けた人だったと思う。
ブラック・コンテンポラリーがとにかく好きだったな。
6ch(FEN)でSOUL TRAINをやってるのを発見したときは飛び上がるほど興奮した。
で、一緒に踊りまくってた。(笑)
あの頃どうしてあんなに音楽が好きだったのかな。
ひさびさにCDを入れた箱の山を開けてみると、涙が出そうだった。
それは間違いなく宝の山なのに、選り好みでピックアップしてHDDに収めてしまってた。
こんなにたくさんの好きな音楽を集められたんだから、間違いなく幸せだった。
初めて自分でレコードを買ったのは、小学校4年の時だったっけ。
それからは、お小遣いのほとんどをレコードにかけてたな。
中学に入る頃には、自分で奏でたくて奏でたくて、家のピアノを占領してた。
高校に入ったらダブルデッキのカセットレコーダーを買って、部屋でひとりで繰り返し聴いてたな。
あの頃も1曲聴きが得意だった。(笑)
でもあの頃、どうしてあんなに寂しかったのかな。
今でもふっとあの寂しさを思い出す。
このとてつもない感動と、人の世で生きる、バランス。
昨日も今日も曇りだったけど、夕方からは晴れ間が見えて、涼しい風が吹いた。
南の空の月、都会のビルの明かり。ノスタルジックな風。
あの頃の寂しさは、ほんとはちっとも変わってないんだ。
でもあの感動と、人の世で生きるバランスに、少しだけ慣れてきてるんだ。
近くのビルのルーフバルコニーで、寝転がって空を見てる人がいた。
微笑ましくて、なぜか嬉しい。
みんなそれぞれに、夜を楽しんでいるんだな。
さ、また新しい朝が始まるから、もう寝よっと。